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公立中学校の現役教師が書いた詩が、
いま、子どもたちの心の中に、
静かに、静かに、広がっています。
6年前にインターネット上で発表され、静かに広がっていった詩「魂の約束」。作者が現役の公立中学校の国語教師ということもあり、中学生、高校生をはじめ、その親の世代や同じ教師という立場の人たちのあいだでも話題となって読み継がれていきました。揺れ動く子どもたちの心を「魂」という切り口でとらえ、人間の深いところまで染みわたるような光を放つ詩は、教育現場で使われることも少なくありません。若い女性のあいだで人気のあるイラストレーター佐藤玲奈さんの絵といっしょに書籍化を試みてみました。声に出して朗読できるように、詩だけの全文も巻末に掲載しています。
(あとがきより)
「魂の約束」がたくさんの方々に読んでいただいている間にも私の日常は続いていく。相変わらずのでこぼこの毎日、泣いたり転んだりしながらも生徒に伝え続ける日々。
私はよく思う。仕事のすべて、子育てのすべてを完璧にこなせている状態で、生徒に向き合うことができたならどんなにいいだろうと。私の言葉をまっすぐ受けとめる生徒を前に、まだまだ力が足りない自分を情けなく思うときがある。
でも、だからといって私は生徒に伝えることをやめてしまっていいのだろうか。完璧な自分になるのを待って、今、口をつぐんでいてもいいのだろうか。
このことを考えると私はいつも泣きたくなる。なぜ私はまだまだなのだろう。なぜ私はまだこの段階なのだろう。
けれど私は迷わず選択する。生徒たちに伝え続けていく道を。
きれいごとを言っていると言われてもかまわない。生徒に向き合う私たちがきれいなこと、美しい形、理想の姿を口にしないで、いったい何を言えばいいと言うのだろう。輝く未来を信じないで、いったい何を信じればいいと言うのだろう。
信じよう。この先の光を。
信じよう、明るい未来を。
どんなに自分の弱さを感じるときも、
どんなにすべてが暗く見えるときも
信じる力で、美しい形を、美しい未来を子どもたちに語ろう。
私の日々は進んでいく。教員としての葛藤、母親としてのふがいなさに胸を痛める日も多い。けれど私は、等身大の私のままでこれからも伝え続けていく。
この場所で、このままの私で。
(あとがきより)
「魂の約束」がたくさんの方々に読んでいただいている間にも私の日常は続いていく。相変わらずのでこぼこの毎日、泣いたり転んだりしながらも生徒に伝え続ける日々。
私はよく思う。仕事のすべて、子育てのすべてを完璧にこなせている状態で、生徒に向き合うことができたならどんなにいいだろうと。私の言葉をまっすぐ受けとめる生徒を前に、まだまだ力が足りない自分を情けなく思うときがある。
でも、だからといって私は生徒に伝えることをやめてしまっていいのだろうか。完璧な自分になるのを待って、今、口をつぐんでいてもいいのだろうか。
このことを考えると私はいつも泣きたくなる。なぜ私はまだまだなのだろう。なぜ私はまだこの段階なのだろう。
けれど私は迷わず選択する。生徒たちに伝え続けていく道を。
きれいごとを言っていると言われてもかまわない。生徒に向き合う私たちがきれいなこと、美しい形、理想の姿を口にしないで、いったい何を言えばいいと言うのだろう。輝く未来を信じないで、いったい何を信じればいいと言うのだろう。
信じよう。この先の光を。
信じよう、明るい未来を。
どんなに自分の弱さを感じるときも、
どんなにすべてが暗く見えるときも
信じる力で、美しい形を、美しい未来を子どもたちに語ろう。
私の日々は進んでいく。教員としての葛藤、母親としてのふがいなさに胸を痛める日も多い。けれど私は、等身大の私のままでこれからも伝え続けていく。
この場所で、このままの私で。
詩紹介
1963年、横浜生まれ。横浜市在住。法政大学卒業後、民間企業を経て公立中学校に勤務。国語科担当。小学校5年生より詩を書き始める。神奈川、東京を中心にイラストレーターや音楽家と詩の作品展や朗読会を開催している。
絵紹介
1983年、福島県生まれ。女子美術短期大学デザイン科卒業後。グラフィックデザイナーを経てイラストレーターとして独立。スピリチュアル、心理学をアートで表現しつつ、多くの人に夢や感動、勇気、癒しを与えられるようなアーティストとして活躍。また「自分らしく生きよう」をテーマに動物たちがたくさん集まった色彩豊かなイラストを展開し、アプリ絵本や装丁、雑貨デザインを展開中。
担当編集者より一言
目を覆いたくなるようなニュースが日々氾濫する中、とくに心を痛めるのが十代の子どもたちにまつわる事件です。いじめ、不登校、自殺……。荒れる教育現場では教師たちも頭を痛めている様子。改善策もなかなか見つかりません。もちろん一筋縄で解決できる問題ではありませんが、僕はこの『魂の約束』を子どもたちの前で読み聞かせてみてほしいと切望します。教師自身が声を出して、もしくは子どもたちが声を出して、音読してみる。きっと、小さくても何かが変化するはずです。一度、試してみてください。
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