菜穂子さんの詩との初めての出合いは、朝日新聞の夕刊に載っていた1つの記事でした。
「声なき詩 命の証し」と題されたその記事のなかで、菜穂子さんの言葉に触れたときの衝撃はいまも忘れられません。
ほとんどがひらがなで書かれたシンプルなものでありながら、どんなに技術的に優れた文章表現よりも、強く、まっすぐで、そして優しい感動が伝わってきたからです。
その後直接お会いすることができた際に、最初の衝撃の理由がわかりました。
たとえ、ゆびさきとペンとノートというわずかな手段であっても、菜穂子さんにとって唯一の自己表現である筆談から紡がれた言葉には、
想像をはるかに凌駕するほどの強くてひたむきな「意志」が込められていたからです。
今回の詩集に収録する作品数の目安を相談した際、読んだ人にもそんな「意志(いし)」を抱くことの尊さが伝わればという思いから、
語呂を合わせて「54編」にしました。
粒ぞろいの詩文を1つひとつ、味わっていただけたら幸いです。
978-4-7631-3619-0

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