著者が私の右のひざ裏に指を差し込んでグリグリほぐし始めた瞬間、これまで感じたことのない痛みに「ちょっ、おま……☆○×△□※！！！」と悶絶。
　みるみる涙目になり「これは腱が傷ついて筋肉が傷んだ」と確信。
そこに「ひざの裏の筋肉が相当癒着していますね。うふふ」との声が……。
　その後、あお向けにされ右ひざを胸に引き寄せるよう言われるがままやってみたところ、ひざを押されたのですが、
これまた「いたたたたたたたたたたたたたたた」と脳内で連呼するほど。
「あ、股関節がイカレた。もう俺は跳べない」と確信。
そこに「股関節も足首もガッチガッチに癒着していますね。うふふ」との声が……。
　抗議する気力まで根こそぎ奪われた私は、著者に言われるがまま動き続けました。
　ひととおり終え「やれやれ」と立ち上がった瞬間、右脚がありえないほど軽くなっていることに気づきます。
よく見ると右脚だけ血色がよくなっているし、動かしてみるとスムーズに、本当によく動く。そこに「少しほぐれましたね」との声が……。
　現代人の体は「癒着」ができやすく、日常生活はもちろんストレッチやちょっとしたヨガのポーズ程度ではなかなか解消されないため、まず、しっかりほぐすことが必要だとか。
　でも、そこで疑問が湧いてきます。
「うーん確かに効くけど、これはヨガなのか？」
　素直に著者に聞いてみたら、伝統的なヨガ（ハタヨガ）にはポーズの前に体をほぐすステップがあったとのこと。
昔は１２０分だったヨガのクラスが、忙しい現代人の生活に合わせて９０分になり、７０分などになる過程で消えていったのだとか。
　高い効果がありヨガの原点でもあることを知った私は「これは本にしないと」と決めたのでした。
　あ、本に紹介しているのは自分でやる方法なので、強い痛みを感じるほどは癒着をほぐせないと思います。
それでもきちんと効くんですが、セルフだと無意識に手加減しがちなので、効果は少しマイルドになるかもしれません。

うふふ。