サンマーク出版に転職して5年目の私は
「世界のサンマーク」を現地で体験せよとの指令のもと、
イギリスの首都・ロンドンで行われた
ロンドンブックフェアに参加してまいりました。


ブックフェアでは、自社が出した本の権利を海外の出版社に買ってもらう「売り」、
海外の出版社が出した本を翻訳して発売する権利を買い付ける「買い」が行われます。
「売り」と「買い」をするために、
世界中から数百の出版社やエージェントが会場に集結し、
だいたい30分刻みで商談していきます。

「買い」の商談で勧められた本で特に多かったのが、
日本でも定着しつつあるマインドフルネス。
何も考えないことで心を整える脳のはたらきを高める、
日本で言うところの「禅」のようなものです。
次に多かったのが、SNSなどから距離を置いたり
スマホを遠ざけたりするデジタルデトックス系のものでした。

その背景を現地に住む人に聞いたところ、
イギリスでは長時間働く人はかなり少数派で、
サラリーマンの多くは夕方の5時には街中にあるPUBで
ビールを片手におしゃべりを楽しむのだとか。
いかに集中して仕事を早く終わらせ人生を楽しむかに注力している印象です。

毎日、長時間だらだら働いている私は反省しきりでした。

あとは、おもしろかったのがイギリス人は幽霊が大好きだとか。

幽霊は怖いものというよりも、亡くなった王様や偉人、
先祖と会える絶好のチャンスと捉えているらしいです。
たしかにイギリスを舞台にした物語、
ハリーポッターのシリーズにも幽霊がたくさん出てきました。
「買い」の商談で勧められた本でも、
ユニコーン、超能力、魔女を扱ったものがありました。
精神世界を大切にする文化があるんですね。

じつは海外にも旅行にもまったく興味のなかった私ですが、
こういう話をたくさん耳にし、
自分の担当した本を翻訳し買ってくれる海外の出版社の方々とお会いできたことで
「語学を学ぼうかな」という気になってきました。

東京オリンピックまであとわずかですが、
ちょっとした日常会話くらいはできるようになりたいなと思っています！
（この気持ちが長く続きますように）