人生のさまざまな悩み、
じつは日進月歩で研究がすすんでいる
脳科学的に解決できることも多いはず! ということで
このたび新刊『科学的に幸せになれる脳磨き』を
出版されたばかりの
イチロー博士こと岩崎一郎先生に聞いてみました。
長年のマイナス思考を変え、悲しい人生から抜け出したい
pepe さん (50代/女性)
私は、小さい頃から苦労が絶えず、悲しい人生を送ってきました。
人生を好転させたくて、数々のカウンセリング、催眠療法、いたこ、前世療法…など
いろんなことをやってきましたが、どれも私を救うことはできませんでした。
2年前に傾聴に出会い、傾聴を学んで、ようやくスッキリしてきました。
ですが、長年の癖のせいか、マイナスなことばかり考えたり言ったりしてしまいます。
一番困るのは、子供にもマイナスのことばかり言ってしまうこと…。
「潜在意識を変える必要がある!」と聞いたこともありますが、
どうしたらいいのかわかりません。
潜在意識が変えられるかもわかりませんが、
考えかたを好転させる方法があれば教えていただけたら幸いです。
◆イチロー博士の回答◆
こんにちは、脳科学者の岩崎一郎です。
「マイナスなことばかり考えてしまうので、
どのように潜在意識を変えたら良いか」というご質問、ありがとうございます。
まず、潜在意識というと何かつかみどころがないように思ってしまいますが、
脳科学的にいうと、知らず知らずのうちに使ってしまう脳回路ということです。
その脳回路をいつも使っているので、習慣になっているのです。
脳というのは、幾つになっても鍛えられます。
いつも使っている脳回路は鍛えられているわけです。
ある意味、筋肉と同じで、いつも使っている筋肉は鍛えられますよね。それと同じです。
ですので、pepeさんは、マイナスのことを考える脳回路を自然に使ってしまうくらい、
今まで一生懸命に鍛えてきたことになります。
それでは、どうしたら、プラスのことを考える脳回路を鍛えられるかということですが、
「マイナス」のことに意識がいき過ぎるという脳の特性が強くなっているので、
「よい」ところを積極的に意識することです。
鍛えていない筋肉を鍛えるのと同じで、最初はかなりエネルギーが必要です。
そして、地道に続けることです。
ちなみに、時々、勘違いされる方がおられますが、
「悪い」ことを見ないように押さえつけてしまうことではありません。
「よい」ところを積極的に意識するために、今すぐ私たちにできることがあります。
それは、「あたりまえのことに感謝する」ことです。
これが習慣になると、マイナスことを考える脳回路を少しづつ補正していくことができます。
プラスやよいことに意識を向けられるようになると、
脳に嬉しい変化が起こります。
脳全体が活性化して、健全に脳が働いてくれるようになるのです。
とにかく脳の使い方のクセなので、楽しみながら、
地道に善いことに意識を向ける脳回路を鍛え続けられることをお勧めします。
一人だと自分の脳の使い方の癖に気がつかないこともあるので、
気の合う仲間とよいところを見つけ合うようなことをされると
モチベーションも継続しやすいと思います。
とても大切なご質問をありがとうございました。
pepeさん、ご質問ありがとうございました!
『科学的に幸せになれる脳磨き』では、
科学的に幸せになれる脳の使い方が
掲載されています。ぜひあわせてご覧くださいね。