中村文昭さんの「人たらし術」
本書の単行本が出たのは2003年、なんと18年にわたって読み継がれてきました。
とにかく著者・中村文昭さんの飾らないキャラクターとその人間性に多くの読者が惹きつけられ、爆笑しながら読んでいるうちに、自分のほんとうに大切なものに気づかされて涙します。
なにを隠そう私もそのひとりで、いまでも人にこの本をつい勧めてしまいます。
ひと月ほど前には義理の息子に贈りました。
今回の文庫化で、より若い世代の読者へも届くよう祈ります。
そして“文ちゃんファン”が世界中にあふれれば、争いごとなんて一瞬でどこかへ消えてなくなるのに、と本気で思っています。