「ABC」で生きていく
就職してから数年、一通りの業務も身につき、目の前の仕事に「なんとなく」取り組んでいた時期がありました。
そんなとき手にした『あたりまえのことを バカになって ちゃんとやる』(著者:小宮一慶)。
「あたりまえ」のA、「バカになって」のB、「ちゃんとやる」のCでABC。
仕事も人生もこのABCを大事にすることで切り拓かれるとあり、ガツンと衝撃を受けました。
なぜなら当時、私はまさにA「あたりまえのことを」、T「適当に」、S「それなりに」でこなしていたからです。
本書では「現実と理想のギャップに悩む鬱々とした日々こそ、最大のチャンス」とありました。ATSは決して心地よいわけでなく、「鬱々と」していた私にとって頭のモヤモヤを言語化してもらったような思いでした。
「バカになって」というのは「無心になって」手を動かすこと。
頭でっかちに考える前に、まず動く。手を動かさないかぎり、物ごとは動かないし変わらない。著者の言葉はすっと浸透し、仕事への切り替えスイッチがONになったことを今でも覚えています。
この先もATSモードになった際には、自戒をこめて読みかえしたい一冊です。
(つむつむ)