よくがんばりました
小説家・喜多川泰さんの担当編集者になって、ちょうど干支が1周する12年が経ちました。
喜多川さんが紡ぐ新しい物語を待ちわびながら、毎回、届いた原稿を第一読者として拝読するのですが、いつも不思議な気持ちになります。
なぜなら、そのときの自分にとって重要なメッセージと必ず出会うからです。
新型ウイルス騒動で誰もが閉塞感を味わった2年あまり……。
喜多川さんにとっても穏やかな日々ではなかったそうですが、3年ぶりの書き下ろしが届けてくれたのは「よくがんばりました」という言葉。
そのひと言を待っていたのは、きっと私だけではないはずです。
これまで紡いできた作品の累計発行部数がついに100万部を突破した喜多川泰さんの最新刊。
幅広い世代に読んでいただきたい1冊です。