「これは、どこかの本屋さんで起こった物語ではなく、
今、あなたのお店、会社で起こっている物語です」

(文庫)「福」に憑かれた男

冒頭の言葉は著者の喜多川先生の言葉です。

ふだんはハラハラドキドキの推理小説ばかり読んでいる私ですが
喜多川作品は、「ちょっと心を休めたいな」と思ったときに手をとることが多いです。

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突然他界した父親に代わり、サラリーマンを辞めて
実家の書店を継いだ主人公の秀三。

自分の代で本屋を大きくするぞ! 
と意気込んでいたのもつかの間
近隣に大型書店やコンビニが次々とオープンし、
店はどんどんピンチへと追い込まれていきます。

そしてついに耐えきれなくなった秀三は、閉店を決意……。
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誰の人生にも、苦しくて逃げ出したくなる出来事は起こるもの。
そんな状況に、もし今あなたがいるのなら、
ぜひこの物語を読んでいただきたいです。

なぜ苦しい出来事がやってくるのか? 
タイトルにある「福」とは何なのか?

そのヒントがこの小説の中に隠されています。
物語でありながら、人生の指南書にもなるとても素敵な作品です!
(さよ)

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