迷ったときにそっと背中を押してくれる本
本書は、映画『カメラを止めるな!』の怪演で脚光を浴びた竹原芳子(どんぐり)さんの初の著書です。
あの映画での圧倒的な存在感から、強烈な個性で芸能の道を切り開いてきた方かと思いきや、意外なことに初演技は57歳のときだったそうです。
それでは、還暦を目前にブレークされた竹原さんはどんな人生を送られてきたのでしょうか?
ご本人によると、証券会社の営業、派遣社員、裁判所の臨時事務官……と、様々な仕事を経験しながら“自分探し”をされてきたとのこと。
あんなにも芯の強そうな方が、人生に迷いながら“自分探し”をされていたなんて、ほんとうに驚きです。
ユーモアが基調にありながらも、本書で語られる著者の“自分探し”の過去は、ときにせつなく、感動的で心を動かされるものでした。
そして何よりも勇気をもらいました。
「先のことはわからないけど、動けば気分は変わります。不安だろうと心配だろうと、歩き出したらなんとかなります」(Introductionより)
(でじお)