2003年4月に発売してから、幅広い世代に読み継がれている『「原因」と「結果」の法則』(ジェームズ・アレン著、坂本貢一訳)。
日々の瞑想の中から紡がれた言葉は、「思いと人格」「思いと環境」「思いと健康」「思いと目標」「思いと成功」など、人生において、いかに「思い」が大切かを伝えてくれています。
1902年に発売された原書は、今でも全世界中で読まれています。

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☆翻訳者の坂本貢一さんからメッセージです☆

〇『As a Man thinketh』の完訳版を出版したいと強く思った理由。

 私がジェームズ・アレンという名前を知ったのは1989年のことでした。当時私は、ある出版社の翻訳スタッフとして、アメリカで刊行されていた成功哲学書と呼ばれる類の本を立て続けに訳していたのですが、それらの本の作家たちのとても多くが、彼らの成功理論を補強する目的で、アレンの『As a Man Thinketh』の一部を引用していたのです。

 ただし、その頃の私は、アレンという人物に興味を抱きはじめてはいましたが、彼のことを積極的に調べてみようとまでは考えていませんでした。ところが間もなく、親交のあったアメリカ人の老婦人から、その『As a Man Thinketh』をプレゼントされることになったのです。ちなみに彼女は、私がアレンに興味を抱きはじめていることなどまったく知りませんでした。「何かあって落ち込んだりしたときにでも読んでみるといいわ。人生なんて単純なものなのよね」がそのときの彼女の言葉でした。

 私はすぐにその本を読み、アレンの哲学に即座に魅せられました。と同時に、それを日本語に訳して出版することが、私の大きな目標の一つになりました。不思議なことに、百年にもわたって世界中で読まれつづけていたその本が、日本ではまだ一度も出版されたことがなかったのです。

 そしてその目標は、訳者として独り立ちした1997年、すぐに現実のものになりました。『考えるヒント生きるヒント』というタイトルで『ごま書房』から出版していただけたのです。とはいえ、それはいわば不完全な現実化でした。すべての章が取り払われて、本文全体が50に分割されるという編集がなされていたのです。それは言うなれば、『As a Man Thinketh』ではなく、アレンの金言集でした。『As a Man Thinketh』は、それぞれが明確なテーマを持つ八つの章で構成された本です。その形が崩れてしまったのでは、その本の持つ真の素晴らしさは発揮されえない。そして何よりも、そんな編集をしたのでは作者に失礼だ。それが私の偽らざる思いだったのですが、駆け出しの訳者としては、出版していただいたことへの感謝の念と、いつの日にか原書に忠実な形で出版し直したいという思いを胸に、こらえる以外に手はありませんでした。

『サンマーク出版』の編集者(現第四編集部編集長)、鈴木七沖氏と出会ったのは、それから5年後の2002年のことでした。一緒に仕事を一つ終えた後で、私は満を持して彼に『As a Man Thinketh』の訳稿を手渡しました。すると彼はあっという間に、大きな熱意を持って私の積年の願いを叶えてくれました。彼にはいくら感謝しても感謝しきれません。『「原因」と「結果」の法則』はこのようにして誕生しました。様々な経緯があって、すでにごま書房の出版権はなくなっていました。

〇14年間に渡って日本版が読まれていることに対する思い。

 訳者としては、ただただ感謝するのみです。

〇なぜそんなに長く読まれ続けていると思うか。

 本当のことが書かれているからに尽きると思います。

そしてこれまで講演会やセミナーなどには一度も参加してこなかった坂本貢一さんですが
担当編集者とファシリテータとなって、3か月間の連続講座を手がけることになりました。
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〇初めて、今回のような学ぶ会に参加するお気持ち。

 私は常々、こう考えてきました。自分は単なる訳者であり、アレンの一ファンにすぎない。訳者の仕事は本を訳すことであり、それ以上のことを行うのは越権行為なのではないか。本を読んでの感想は、人それぞれであり、読者に余計な先入観を与えてはいけない。
 と同時に、私は生来の話し下手で、人前で話すことをとても苦手にしてきました。

 以上の理由で、私はこれまで、あらゆる講演や勉強会参加等の依頼を固辞させていただいてきました。しかしこのたび、なぜか、鈴木七沖氏の依頼にあっさりとオーケーしてしまいました。

〇どうしてそんなことになったのでしょう?

 大恩人である鈴木七沖氏の要請を断り続けることが困難だったからという理由が、まず考えられます。これはおそらく確かなことでしょう。しかし、それだけではないような気がしています。いま私は、笑われてしまうかもしれませんが、自分の魂が仲間の魂たちに会いたがっているような、そんな気持ちになっているのです。アレンの哲学も、魂の永遠性が加味されてはじめて、すべてが理解可能になります。もしかしたら、私たちはいま、それぞれが自分の本質を魂として認識し、お互いにその観点から交流しはじめる時代を迎えつつあるのではないか。そんな気もしています。

【『「原因」と「結果」の法則』学ぶ会】詳細はこちら
https://www.sunmark.co.jp/seminar_event/genin.html

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