サンマーク出版

書名 この嘘がばれないうちに
著者情報 著者: 川口俊和
定価 1300円 (10%税込)
ISBN 978-4-7631-3607-7 C0093
体裁 四六判並製 本文303ページ
初版発行日 2017年3月20日
内容のご紹介

67万部突破の『コーヒーが冷めないうちに』シリーズ第2巻!

愛する人を思う気持ちが生み出した、
不器用で優しい4つの「嘘」。
 
「過去にいられるのは、コーヒーが冷めるまでの間だけ」
 
不思議な喫茶店フニクリフニクラにやってきた、4人の男たち。
どうしても過去に戻りたい彼らの
口には出せない本当の願いとは……?
 
67万部を突破した『コーヒーが冷めないうちに』の7年後を描く、
期待の新刊がついに発売!
 
・・・・・・
 
とある街の、とある喫茶店の
とある座席には不思議な都市伝説があった
その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという
 
ただし、そこにはめんどくさい……
非常にめんどくさいルールがあった
 
1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない
2.過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない
3.過去に戻れる席には先客がいる
  その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ
4.過去に戻っても、席を立って移動する事はできない
5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、
  そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ
 
めんどくさいルールはこれだけではない
それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる
 
喫茶店の名は、フニクリフニクラ
 
あなたなら、これだけのルールを聞かされて
それでも過去に戻りたいと思いますか?
 
この物語は、そんな不思議な喫茶店で起こった、心温まる四つの奇跡。
 
第1話 22年前に亡くなった親友に会いに行く男の話
第2話 母親の葬儀に出られなかった息子の話
第3話 結婚できなかった恋人に会いに行く男の話
第4話 妻にプレゼントを渡しに行く老刑事の話
 
あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?

著者紹介
川口俊和(かわぐち・としかず)
大阪府茨木市出身。1971年生まれ。小説家・脚本家・演出家。舞台『コーヒーが冷めないうちに』第10回杉並演劇祭大賞受賞。同作小説は、本屋大賞2017にノミネートされ、2018年に映画化。川口プロヂュース代表として、舞台、YouTubeで活躍中。47都道府県で舞台『コーヒーが冷めないうちに』を上演するのが目下の夢。趣味は筋トレと旅行、温泉。モットーは「自分らしく生きる」。