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書籍の詳細

いきていてこそ

著者:堀江菜穂子

定価:1,320円 (10%税込)
ISBN978-4-7631-3619-0 C0095
四六変型判上製 本文135ページ
2017年6月20日初版発行
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脳性まひとたたかう22歳の“声なき詩人”
寝たきりのベッドで紡いだ「心」を呼び覚ます54編

【「生きる勇気がわいてくる」と話題の“声なき詩”】
 
脳性まひとたたかう
22歳の“声なき詩人”、堀江菜穂子さん。
 
寝たきりの生活を送りながら、
わずかに動くゆびさきを使って「筆談」で紡がれる彼女の言葉にいま、
心励まされ、勇気づけられる人があとを絶ちません。
 
メディアでも詩の一部が紹介され、
「勇気をもらった」
「とても美しい言葉」
「生きる意味を教わりました」と
感動の声が続々と寄せられています。
 
そんな彼女の初の本格詩集となる『いきていてこそ』。
 
これまでベッドの上で紡いできたおよそ2000編の作品から
珠玉の54編を選び、まとめました。
 
どうぞ大切な方と一緒に、
あるいは自分自身の心と静かに向き合いながら、
彼女の言葉に触れてみてください。
 
 
<菜穂子さんの詩によせて>
 
「はたちのひに」まで読み進めて思いました。
菜穂子さんが書いたものは、詩なのに詩を超えて、
生と言葉の深い結びつきに迫っていると。
(詩人・谷川俊太郎)

著者紹介

1994年生まれ。出産時のトラブルから、重度の脳性まひを患う。体はほとんど動かせず、言葉も話せない。自宅の居間に据えたベッドで両親の介助を受けて暮らす。都立の特別支援学校に小学部から通いはじめ、中学部のころに筆談などを練習して生活力を身につける自主スクールに参加。幼少時から母が読み聞かせてくれていた詩を「心をかいほうするためのしゅだん」として自ら書くようになり、これまで紡いだ作品はおよそ2000編にのぼる。現在は、民間の障害者施設に通う。大好物のプリンは、いくら食べても飽きない。小学生のころからずっと、香取慎吾くんの大ファン。


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担当編集者より一言

菜穂子さんの詩との初めての出合いは、朝日新聞の夕刊に載っていた1つの記事でした。「声なき詩 命の証し」と題されたその記事のなかで、菜穂子さんの言葉に触れたときの衝撃はいまも忘れられません。ほとんどがひらがなで書かれたシンプルなものでありながら、どんなに技術的に優れた文章表現よりも、強く、まっすぐで、そして優しい感動が伝わってきたからです。その後直接お会いすることができた際に、最初の衝撃の理由がわかりました。たとえ、ゆびさきとペンとノートというわずかな手段であっても、菜穂子さんにとって唯一の自己表現である筆談から紡がれた言葉には、想像をはるかに凌駕するほどの強くてひたむきな「意志」が込められていたからです。今回の詩集に収録する作品数の目安を相談した際、読んだ人にもそんな「意志(いし)」を抱くことの尊さが伝わればという思いから、語呂を合わせて「54編」にしました。粒ぞろいの詩文を1つひとつ、味わっていただけたら幸いです。

読者さまの声

今日は自分の誕生日だったので
とても心に響きました。

いま、病気と折り合いをつけながら働いています。
20年ほど助産師の仕事をしていましたが、
春からセクトが変わり、日々迷いながら勤務しています。
堀江さんの詩に勇気を貰いました!
明日からも頑張ります。

初めまして。私の孫に滑脳症と言う
症例の少ない脳障害をもって生まれてきました。
生きれて二歳までと宣告されましたが、今15歳です。
何度か生死をさまよいでも天使のように生きてくれています。
生きていてこそ!
堀江さんのこと これから知っていきたいと思います。

”笑う””泣く””話す””聞く”・・当たり前のようで、
当たり前が多いコトばかりでないコト。
日々、丁寧に感謝の気持ちを持ちながら、生きていきたい。

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