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書籍の詳細

居場所。
ひとりぼっちの自分を好きになる12の「しないこと」

著者:大﨑 洋

定価:1,650円 (10%税込)
ISBN978-4-7631-3998-6 C0030
四六判並製 本文309ページ
2023年3月19日初版発行
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「一気に八回読んだ」
 ————松本人志

ダウンタウンを見出し、
活躍の場をつくり、
ともに歩みつづけた
吉本興業のトップがはじめて語る
「生きづらさ」の処方箋。
 
激動の人生を歩んだ著者が、
自分や大切な人たちの「居場所」を
つくるために心がけてきた
12の「しないこと」とは。
 
————————————————————————————————
01  置かれた場所で咲こうとしない
02  孤独を見つめすぎない
03  競争しようとしない
04  限界までがんばろうとしない
05  白黒はっきりさせようとしない
06  友だちをつくろうとしない
07  相談しようとしない
08  目的地を決めようとしない
09  合理的にしすぎない
10  みんなにわかってもらおうとしない
11  ルールを決めすぎない
12  居場所を場所に求めない
————————————————————————————————
 
(本文より抜粋)
あの頃、ダウンタウンの二人は、
「ほんの少し先のほうに
光が確実に見えているのに、
いくら手を伸ばしても届かない」
という状態でした。
 
会社にもお客さんにも
おもしろさをわかってもらえず、
舞台や楽屋にも居場所がありませんでした。
僕も、会社で居場所がありませんでした。
 
居場所がない者同士が
つるんだところで、よるべのなさ、
不信、不安が消えたわけじゃありません。
 
でも、松本くんは「お笑い」という
唯一の武器を手にして、
居場所をつくろうとしていた。
 
そして咲かせる花などない平凡な僕は、
その花が咲く場所をつくろうとしていました。
そんなこんなで、この本は、
居場所についての本です。

目次より

プロローグ
●松本との約束
●「絶対に、こいつらはおもろい」
●著名人や芸人の悲しいニュース
●孤独は消えない。でも……
 
01 置かれた場所で咲こうとしない
●お笑いブームと東京の芸能界
●居場所がないのは僕だけだった
●さんまと紳助を誘って独立したろか
●ダウンタウンの二人との出会い
●どんな土俵にも、独特のルールがある
●伝説の番組『4時ですよ〜だ』の舞台裏
●ダウンタウンの人気に火がついた
●「根をはる」のではなく「風に舞う」
 
02 孤独を見つめすぎない
●赤いお絵かきと箪笥のウンコ
●「お母ちゃん、明日は早よ帰ってきてな」
●母の勉強机は夜のミシン台
●時に孤独はおにぎりのように
●人づきあいが、どうしようもなく下手くそ
●「誰かに頼りなさい」と言うけれど
●孤独からロマンチックに逃げてみる
 
03 競争しようとしない
●海のそばで銭湯でもやるか
●競争が大嫌い!
●低空飛行で吉本興業へ
●「お前はアホやから、人の倍して人並みや」
●人に頼まれるとがんばれる
●幸せって、なんやろか
 
04 限界までがんばろうとしない
●「嫌われている自分」の対処法その1
●「嫌われている自分」の対処法その2
●『4時ですよ〜だ』と2丁目現象
●浜田が行方不明!
●浜田が消えたくなった理由
●松本だけに見抜かれた心の内
 
05 白黒はっきりさせようとしない
●浜田と松本のタクシー領収書
●ダウンタウン解散の危機!?
●「白黒つける」は本当に正しいのか?
●三人目のダウンタウン
●完全な人間などいない
●「七色の練習」をしてみる
 
06 友だちをつくろうとしない
●「共通点の多さ」が友だちの条件?
●松本が激しく怒ったわけ
●浜田と『ごっつええ感じ』で大喧嘩
●『遺書』と『WOW WOW TONIGHT』
●「吉本興業・大﨑を殺す!!」
●ひとりぼっちは自分を知るチャンス
 
07 相談しようとしない
●日本の中年男は、世界一さびしい!?
●「家族の絆」は永遠なのか?
●さんまに離婚相談
●誰かに背中を押してほしくて
●さんまが離婚!? 滅法明るく滅法つよい
●「しゃーない」
●家庭が向いていない人もいる
 
08 目的地を決めようとしない
●目的よりも出会いを探す
●不安や不信や夢と闘う長男
●ウツがうつった次男
●長男からの突然の電話
●怯えて食堂に入れない兄と妹
●300万回握ったマグロ
 
09 合理的にしすぎない
●「やりたいことが見つからない」はアカンのか
●浜田と松本の真っ白なスケジュール表
●吉本がマフィアの街へお引っ越し!?
●子どもたちの「気」が残る場所
●“けったいなもの”を生みたくて
 
10 みんなにわかってもらおうとしない
●「吉本お家騒動」のはじまり
●大﨑に吉本が乗っ取られる!?
●上場60年の吉本を非上場に
●420億円の連帯保証人になった日
●吉本を狙う日米の刺客
●ピンチヒッター的社長就任
●実家の庭に現金50億!?
●わかってくれる人は「みんな」でなくていい
 
11 ルールを決めすぎない
●吉本芸人・闇営業問題
●「史上最低」と言われた記者会見の裏側
●6000人の芸人全員に所属確認
●「ギャラがたったの100円」はほんまにアカンのか
●一般人か反社か、見分けがつかない時にどうするか
●生まれた時から「すみっこ」に暮らす人たち
●「大﨑さんが辞めるなら俺も辞める」
 
12 居場所を場所に求めない
●「大丈夫やから、早よう仕事に行き」
●お母ちゃんは天使になったんや
●我慢強いのはお母ちゃんのおかげ
●居場所は心の中にある
 
エピローグ
●襖に書いた「雨ニモマケズ」
●松本との約束の「その後」
●そういうものに、私はなりたい

著者紹介

大阪府堺市の庶民の家に生まれる。二浪してなんとか潜り込んだ大学でサーフィンにはまり、「将来は海の近くで銭湯でもやるか」と考えていたが、なぜか吉本興業に入社。理由は「私服で通えて、休みも多そうだったから」。1980年に大阪本社から東京事務所に異動すると「漫才ブーム」がやってきて、毎日2〜3時間睡眠でフラフラに。さあ、ますます東京で大活躍したろ! っていう時に、会社から「大阪に戻ってこい」と言われてNSCの掃除係に…。窓際人生のスタート。
 
そこで1期生のダウンタウンの漫才稽古を見て「なんやこいつら…」と衝撃を受け、頼まれてもいないのにマネージャーを買って出る。才能はぶっちぎり、でも光の当たらないダウンタウンのために『4時ですよ〜だ』(毎日放送)を自らプロデューサーになって仕掛けると、これが大ヒット! さあ、浜田、松本と東京進出! というタイミングで「お前だけ大阪に残れ」と再び左遷人事。「人生、思うようにいかんもんやなあ」と落ち込みながらも、「まあ、しゃーない」と切り替えて、若手芸人たちの場づくりに奔走。
 
その後、なんとか東京に行って、再びダウンタウンの大躍進を牽引。松本人志の『遺書』、浜田雅功の『WOW WOW TONIGHT』が空前の大ヒットとなる中、社内外の誰が味方で誰が敵かもわからない壮絶な日々を送る。2009年には社長に就任。60年間上場していた吉本興業を非上場にしたり、芸人の不祥事に対応したり、2019年に会長になった直後に「闇営業問題」が起きて世間からたくさんお叱りを受けたり。子供の頃から、
 
「大﨑は、わけわからんやつや。何考えてるかわからへん」
 
と言われて今に至るので、何を考えているのか少しだけお伝えしようと思って本を書いてみました。好きなものは、銭湯と豆腐とアジアのちょっと怪しげな街の雑踏。知り合いは多いですが、友だちは少ないです。お酒は飲めません。タバコはやめられません。苦手なものは「お化け」です。

担当編集者より一言

ダウンタウンのお二人、明石家さんまさんなど、日本のお笑い界のトップスターたちとのエピソード満載でお届けする、大﨑洋さん初の単著です。さみしいときに、温かいお茶を飲みながら読むと、心にポッと火がともる。そんな優しい本です。

読者さまの声

大崎さんの言葉がスーッと染み込んで、後半には泣いていました。当たり前、これが普通ということに、自分がどれだけ縛られているかをあらためて知りました。これからも何度か読むことがあるだろうなぁ。(福島県・会社員・40代・女性)

所属としての居場所や、物理的な場所ではなく、生きがいやひととの関係の中での居場所/居心地について考えていた日々だったので響くものがありました。企業のトップがここまで弱さを出しているのも意外でした。(長野県・自営業・女性・33歳)

共感できる。この歳になり、目標も先の事も見つからず、1日をとにかく楽しく過ごせたらと思っている自分を肯定してくれる一冊でした。良い本に出会えました。読書が苦手な私が一気に最後まで読みました。(岐阜県・パート・女性・38歳)

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