サンマーク出版

書名 ドクターバク
著者情報 著者: ゴキンジョ /
絵・構成 : 長砂ヒロ /
文・構成: 岸田健児
定価 1500円 (10%税込)
ISBN 978-4-7631-4001-2 C8793
体裁 B5変型判上製 本文47ページ
初版発行日 2022年7月20日
内容のご紹介

子どもから大人まで、
全ての人のこころを軽くする不思議な絵本

「苦しんだっていいさ。
ぼくがかならず、そばにいる」
 
ドクターバクとは、こころにできたクラヤ実を
食べることができるおいしゃさんです。
 
そんな主人公をもとに描かれる
この物語は、たいせつな人が
もしも苦しみの真っ只中にいるとしたら、
近くにいる人間として
「力になりたいけど、一体何ができるだろう?」
「力になるって、本当はどういう意味なんだろう?」
といったことをテーマに書き上げたものです。
 
そして、本作を手がけていく中で、
作者が気づいたのは、
「どれだけ苦しいかなんて、
本人にしか分からなくて、
そばにいる人間が、
その苦しみを
どうにかしようとすること自体、
間違っているのかもしれない」
ということです。
 
つまり、
「あなたがどれだけ辛いか分かるよ」とか、
「ぼくがその苦しみを半分もらうよ」とか、
そんな言葉を投げかけてしまいがちだけど、
本当は、どれだけ辛いかなんて
本人にしか分かりえないし、
苦しみを半分こにするなんて不可能なのです。
 
だからこそできることは、
「何があっても、
かならずそばにいる」
「ひとりにしないよ」と、
約束を交わすこと。
そして、相手の力を
信じること。
 
そこで、ドクターバクは
本書の中で優しく読者に語りかけます。
「苦しんだっていいさ。
ぼくがかならずそばにいる」と。
 
心細い気持ちや不安な気持ちが
ふわっと軽くなる絵本です。
 
 
◆あらすじ
ドクターバクは、こころにできた
クラヤ実を食べることができる
不思議なおいしゃさん。
 
どんなに苦しいことがあって
落ちこんでいても
ドクターバクにかかれば
たちまち元気になります。
 
だからびょういんは
街のどうぶつたちで
いつだっておおにぎわい。
 
しかし、しばらくして
街に異変が起こるのでした。
 
クラヤ実の数が
ますます増えていき、
それにほんのささいなことでも
街のみんなはドクターバクを
頼るようになってしまったのです。
 
一体、街のみんなに
何が起こってしまったのでしょうか?
そして、ドクターバクは、
街のみんなを救うことが
できるのでしょうか?


著者紹介
ゴキンジョ
「物語をつくる人、みる人の待ち合わせ場所」の総称。現在は主に、オンラインコミュニティ「ゴキンジョ」(https://onl.la/Q1h443c)にて同じ思いを持った数多くの仲間たちとゴキンジョ付き合いをともにしている。