- HOME
- 書籍の詳細
本の下部にある「立ち読み」ボタンをクリックしていただくと、今お使いのブラウザでお読みいただけます。
※「立ち読み」のデータは刊行前のものもございます。刊行されたものと異なる場合がございます。ご了承ください。
本の冒頭部分をお楽しみいただけますが、閲覧環境により表示に違いが生じることがございます。
※紙の本のレイアウトやデザインを確認されたい場合は、紙の立ち読み(「立ち読みする(無料)」)をお試しください。
子どもから大人まで、
全ての人のこころを軽くする不思議な絵本
ぼくがかならず、そばにいる」
ドクターバクとは、こころにできたクラヤ実を
食べることができるおいしゃさんです。
そんな主人公をもとに描かれる
この物語は、たいせつな人が
もしも苦しみの真っ只中にいるとしたら、
近くにいる人間として
「力になりたいけど、一体何ができるだろう?」
「力になるって、本当はどういう意味なんだろう?」
といったことをテーマに書き上げたものです。
そして、本作を手がけていく中で、
作者が気づいたのは、
「どれだけ苦しいかなんて、
本人にしか分からなくて、
そばにいる人間が、
その苦しみを
どうにかしようとすること自体、
間違っているのかもしれない」
ということです。
つまり、
「あなたがどれだけ辛いか分かるよ」とか、
「ぼくがその苦しみを半分もらうよ」とか、
そんな言葉を投げかけてしまいがちだけど、
本当は、どれだけ辛いかなんて
本人にしか分かりえないし、
苦しみを半分こにするなんて不可能なのです。
だからこそできることは、
「何があっても、
かならずそばにいる」
「ひとりにしないよ」と、
約束を交わすこと。
そして、相手の力を
信じること。
そこで、ドクターバクは
本書の中で優しく読者に語りかけます。
「苦しんだっていいさ。
ぼくがかならずそばにいる」と。
心細い気持ちや不安な気持ちが
ふわっと軽くなる絵本です。
◆あらすじ
ドクターバクは、こころにできた
クラヤ実を食べることができる
不思議なおいしゃさん。
どんなに苦しいことがあって
落ちこんでいても
ドクターバクにかかれば
たちまち元気になります。
だからびょういんは
街のどうぶつたちで
いつだっておおにぎわい。
しかし、しばらくして
街に異変が起こるのでした。
クラヤ実の数が
ますます増えていき、
それにほんのささいなことでも
街のみんなはドクターバクを
頼るようになってしまったのです。
一体、街のみんなに
何が起こってしまったのでしょうか?
そして、ドクターバクは、
街のみんなを救うことが
できるのでしょうか?
著者紹介
絵・構成 紹介
文・構成紹介
担当編集者より一言
とんでもなく苦しい時、黙ってそばにいてくれる友人がいました。
その存在が、具体的にアドバイスされるよりよっぽど嬉しかったし、「ひとりじゃないんだ!」って思えました。だからこそ、たいせつな人が苦しんでいたとしたら、ぼくもそんな人間でありたいし、それが寄り添うってことなんじゃないかなと思っています。
そんなことをこの物語では描きました。必要な人に届くことを願っています。
読者さまの声
絵本を読んで昔の自分を思い出しました。自分が助けてもらえなかった経験をきっかけに、他の人にはこんな想いをさせないと行動していましたが、ある方に「何でもかんでもやってしまうことは、その人の成長のチャンスをうばうこと」と言われ、ハッとしたことがあります。それ以来、相手の様子がわかる場所で見守る姿勢に変えました。「これからはもっと街のみんなの力を信じようと。」まさにその時思ったことだったので、非常に印象的でした。(東京都・会社員・女性・32歳)
私もドクターバクと一緒で、兄も、母も父も失くしているので、このバクの決意「ぼくがどんなクラヤ実にも負けないおいしゃさんになる」という文章のところで胸がキューっと苦しくなりました。新しい家族の幸せを願う!そんなドクターバクの決意、そして結末、涙があふれました。私もドクターバクのように、心から周りの幸せを願う人でありたい。(東京都・主婦・48歳)
とても絵がかわいらしく、内容も奥が深いものだと思いました。大人向けのとても心に優しい絵本ですね。長く読み続けていける本だと思います。とても良い本に出会えました。ありがとう。(東京都・会社員・男性・50歳)
毎月10名の方に抽選で図書カードをプレゼント