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書籍の詳細

「国境なき医師団」の僕が世界一過酷な場所で見つけた命の次に大事なこと

著者:村田慎二郎

定価:1,870円 (10%税込)
ISBN978-4-7631-4084-5 C0030
四六判並製 本文232ページ
2023年10月20日初版発行
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人生でもっとも大切な「命の使い方」とは?
スーダン、シリア、イラク、イエメン……人道支援の現場10年、
ハーバード大学大学院で学んだ著者がいま伝えたいこと。

世界の紛争地区、避難する人々は、着のみ着のまま逃れてきます。
そして、ようやく逃れてきても、家はない。学校もない。
でも、命はある――。
そんな世界一過酷な場所で、生き抜いている人々を目の当たりにしてきた
国境なき医師団 日本の事務局長である村田氏。
 
国際人道支援の現場で活動してきた中で気づいたことは、
限りある命こそ、一番大事。
でも、生きる上ではその命の使い方こそが重要だといいます。
 
とくに、日本のような国にいる私たちに伝えたいことは、
「夢をもたない、追いかけないのはモッタイナイ!」
「自分の命を大きく使って生きよう」
ということ。
 
この命の使い方について
本書では以下の6つのポイントから考えます。
 
1.世界……世界の現実を知る
2.アイデンティティ……「自分が何者であるか」の問いに決着
3.夢……「これができれば本望」という夢をもつ
4.戦略……夢を“ぼんやりとした夢”で終わらせない
5.リーダーシップ……組織や社会を改善するためのアクション
6.パブリック……一人ひとりができる世界をよくする方法
 
本書では、この6つのポイントごとに、
スーダン、シリア、イラク、イエメンなど、
国際人道援助の最前線で著者が目の当たりにしてきた紛争地でのエピソードと、
ハーバード・ケネディスクール人気No.1
ロナルド・ハイフェッツ教授から学んだ教えの一部を紹介しながら、
生きる上で重要な命の使い方について解説していきます。

目次より

◎衝撃的だった世界の現実
〜はじめての人道援助の最前線・スーダンのダルフール地方〜
◎自分とは、どこから来ているのか?
〜イスラム教シーア派最高権威との面会〜
◎思想がまったく異なる相手との共通点をさぐれ
〜元イエメン大統領との交渉〜
◎日本のような国にいて、夢を追いかけないのはモッタイナイ
〜紛争地からの日本の若者へのメッセージ〜
◎居心地のいいゾーンに戻るな
〜ハーバード・ケネディスクール教授からの激励〜
◎ハーバードで学んだ「下から上へのリーダーシップ」とは?
〜失敗の原因から紹介する「アダプティブ・リーダーシップ論」
◎「What can we do?――僕たちには、なにができるか
 〜「日本をよくしたい」「世界をよくしたい」は要注意〜


著者紹介

国境なき医師団 日本事務局長。1977年、三重県出身。
静岡大学を卒業後、就職留年を経て、外資系IT企業での営業職に就職。「世界の現実を自分の目で見てみたい」と考え、国境なき医師団を目指すも英語力がゼロのため二度入団試験に落ちる。
2005年に国境なき医師団に参加。現地の医療活動を支える物資輸送や水の確保などを行うロジスティシャンや事務職であるアドミニストレーターとして経験を積む。2012年、派遣国の全プロジェクトを指揮する「活動責任者」に日本人で初めて任命される。援助活動に関する国レベルでの交渉などに従事する。以来のべ10年以上を派遣地で過ごし、特にシリア、南スーダン、イエメンなどの紛争地の活動が長い。
2019年より、ハーバード・ケネディスクールに留学。授業料の全額奨学金を獲得し、行政学修士(Master in Public Administration=MPA)を取得。
2020年、日本人初、国境なき医師団の事務局長に就任。現在、長期的な観点から事業戦略の見直しと組織開発に取り組む。学生や社会人向けのライフデザインの講演も行っている。NHK総合「クローズアップ現代」「ニュース 地球まるわかり」、日経新聞「私のリーダー論」などメディア出演多数。


担当編集者より一言

今世紀になっても、大虐殺が起き、命も人間の尊厳も奪われているところが世界にはあります。私たちはこの世界の現実をどのくらい知っているでしょう。この現実を知った上で私たちは何ができるのか? どう生きるのか? を、ぜひ一緒に考えませんか?
……とはいえ、本書はただの社会派ルポではありません。
著者の国境なき医師団 日本の事務局長の村田さんが、英語力ゼロからいかに国境なき医師団を目指したか、そして“究極の夢”実現のためにいかにハーバード大学大学院を目指したかといった心が熱くなる話から、イスラム教シーア派最高権威・シスターニ師や、元イエメン大統領との緊迫の面談や交渉の様子も描かれています。
読み始めた途端に、「人間の生きる力」の尊さ、「自分は何者なのか」「いかに生きるべきか」についての思いが湧いてくるでしょう。

読者さまの声

この本の売り上げは国境なき医師団への寄付になると聞きました。内容もわかりやすく読みやすいので、ぜひ、日本中の中・高・大学生に手に取ってもらいたいと感じました。(鳥取県・主婦・40歳)

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