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書籍の詳細

(文庫)新編 男の作法 作品対照版

著者:池波正太郎 /
編者:柳下要司郎

定価:660円 (10%税込)
ISBN978-4-7631-6005-8 C0130
文庫判 本文301ページ
2011年10月20日初版発行
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男をみがくとはどういうことか?
作品の名場面とともによみがえる新編集版が文庫に!

男をみがき、男であることを楽しむために。「食べる」「住む」「装う」「つき合う」「生きる」それぞれの場面で文豪が説く「粋」の真髄とは? 
本書は、伝説的名著『男の作法』を、池波フリークの編者が全面的に再編集した、新編・作品対照版。数ある池波氏の小説やエッセイの中から、本書の教えに通ずるさまざまな場面やセリフを選りすぐり、本編と併せて収録してあります。氏の味わい深い言葉の数々が、作品中の人物や出来事や風物と呼応し、ますます生き生きと輝いてあなたに迫ってくることでしょう。池波ファンはもとより、これまで作品を読んだことのない方の入門書としても最適の一冊です。
本書は、2004年に弊社より刊行した単行本『新編 男の作法』の文庫化です。手のひらサイズで、文豪の説く「男のみがき方」をぜひ味わっていただければ幸いです。

目次より

1)「食べる」・・・店構えの見方から鮨・そばの食べ方まで
2)「住む」・・・家の建て方から男をみがく暮らし方まで
3)「装う」・・・靴・ネクタイの選び方から男の顔のつくり方まで
4)「つき合う」・・・約束の仕方から男を上げる女とのつき合い方まで
5)「生きる」・・・仕事の仕方から理想の死に方まで

著者紹介

1923年、東京・浅草に生まれる。戦前は証券会社で働き、戦後、都庁に勤めるかたわら新聞社の懸賞戯曲に応募、2年続けて入選し、これを機に劇作家になる。やがて小説に身を転じ、60年『錯乱』(春陽文庫)により第43回直木賞受賞。『鬼平犯科帳』(文春文庫)『仕掛人・藤枝梅安』(講談社文庫)『剣客商売』(新潮文庫)などのシリーズにより時代小説に新分野を拓き、77年第11回吉川英治文学賞を受賞。90年病没。食通としても知られ、作品の随所で料理についての蘊蓄が傾けられるほか、『食卓の情景』(新潮文庫)など幅広いファン層を持つエッセイも多い。また水彩画・映画鑑賞も素人の域を脱し、味のある自筆挿絵が添えられたエッセイや、『池波正太郎の映画教室』(ごま書房)などがある。

編者紹介

1941年、長野県飯田市出身。京都大学文学部卒。これまでに、多湖輝『頭の体操』、井深大『幼稚園では遅すぎる』、邸永漢『株入門』など、数多くのベストセラーを手掛ける。現在はフリーのジャーナリスト・編集者として活躍中。

担当編集者より一言

本書はもともと、1997年にごま書房より刊行された『愛蔵新版 男の作法』をベースに、各テーマについて再編集されたものです。「この本の中で私が語っていることは、かつては『男の常識』とされていたことばかりです。しかし、それは所詮、私の時代の常識であり、現代の男たちにはおそらく実行不可能でありましょう」と控えめにおっしゃっているあたり、池波氏のお人柄をうかがわせます。が、実際には古さを感じるところはほとんどなく、いまに通じることばかり。私にとって最も印象的だったのは、「はずみでもって男が飛び出しちゃったら、男は意地を張って帰らなくなる場合がある」という項目。夫婦喧嘩の際に、ふと思い出せたらいいなという項目でした(笑)。男性陣にぜひ読んでいただきたい一冊です。
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