サンマーク出版

書名 自殺って言えなかった。
著者情報 編者: 自死遺児編集委員会・あしなが育英会
定価 1300円 (10%税込)
ISBN 978-4-7631-9479-4 C0095
体裁 四六判並製 本文272ページ
初版発行日 2002年11月5日
内容のご紹介
1998年、年間の自殺者が3万人を超えました。とくに働き盛りの40~50代の男性は、前年比150%の急増という状況です。それに伴い、自殺で親を失った遺児=自死遺児も激増。就学する若者たちの奨学金の援助と心のケアをつづける「あしなが育英会」によれば、98年に奨学金を受けた自死遺児が21人だったのに、01年度は8・5倍の178人にまで増えたそうです。親を自殺で失った子どもたちは想像を絶するほどに苦しみ、自責の念にかられています。そんな子どもたちが手記集を刊行いたしました。13人の大学生や専門学校生が中心となって思いをつづっただけでなく、10代の学生や残されたお母さんたちの声も集めた初の単行本。同じ境遇の子どもたちだけでなく、その親の世代の方々にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
◎【体験】ずっと、生きていてほしかった。
◎【文集を読んで】ボールを投げてくれて、ありがとう。
◎【妻たちの声】いつまでも、忘れられない。
◎【座談会】たくさんの壁を乗り越えて。  ほか


著者紹介
自死遺児編集委員会・あしなが育英会(じしいじへんしゅういいんかい・あしながいくえいかい)
「自死遺児編集委員会」は、自殺で親を亡くして“あしなが育英会”から奨学金を受けている大学生、専門学校生の有志11人で組織。手記の執筆のみならず、本書の企画、内容の構成、遺族や遺児へのインタビュー、またブックカバーの撮影では彼ら自身が被写体となっている。また、彼らをサポートする「あしなが育英会」は、自殺、病気、災害、犯罪被害など交通事故以外の原因で親を亡くしたり、親が重度後遺障害のために働けない子どもたちに奨学金と心のケアで支援している民間非営利団体。