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書籍の詳細

未来をひらく 海洋温度差発電

著者:上原春男

定価:1,650円 (10%税込)
ISBN978-4-7631-9672-9 C0030
B5変型判上製 本文141ページ
2007年2月1日初版発行
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これで人類は、生きのびられる。
「海水から電力をつくる」夢のような発電法。

30年以上の年月をかけて著者が研究を重ねてきた、海洋温度差発電。それは、海の表層と深層の20~30℃の温度差を利用して発電するというもの。この方法の利点は、世界中のいたるところで発電施設がつくれることと、海の温度差があるところなら、半永久的に電力を生み出し続けること。さらに、発電のみならず、汲み上げた深層海洋水からミネラルウォーターをつくったり、水素を取り出して燃料電池の原料にしたり、また豊かな漁場をつくり出したりもできます。つまり、エネルギー問題、食糧問題、水問題が一挙に解決できるというわけです。まさに、地球を根本からケアすることができる新技術だといえるでしょう。本書では、たんに海洋温度差発電についての解説だけでなく、エネルギーと文明とは何か、という根本から解説します。子どものための環境教育にも最適な一冊です。

著者紹介

NPO法人OPOTEC(海洋温度差発電推進機構)理事長。全世界から注目を集める将来のエネルギー「海洋温度差発電」の世界的権威。工学博士。
1940年、長崎県生まれ。1963年、山口大学文理学部理学科卒。九州大学生産科学研究所講師、佐賀大学理工学部助教授を経て、1985年、同学部教授。1996年に同学部長、2002年には佐賀大学学長に就任。退官後、2005年、NPO法人海洋温度差発電推進機構を設立。
氏の30年にわたる構想である「海洋温度差発電」は実用段階に入り、再生可能な夢のエネルギーとして各方面から注目の的となっている。
また、伝熱工学や発電システムを研究中、科学技術の発達、企業の成長、人間の成功など、成長発展するものにはすべて共通する原理があることを発見し、独自の「成長の原理」を編み出す。その原理は、国の地域産業振興策、企業の製品開発などにつぎつぎに応用され、政治家やトップ財界人、経営者から絶大な信頼を集める。
著書は『成長するものだけが生き残る』『「抜く」技術』(ともに小社刊)、『成長の原理』『創造の原理』(ともに日本経営合理化協会出版局)、『夢をかなえる心の法則』(致知出版社)他、多数。

担当編集者より一言

この技術の話を聞いたとき、「そんなムシのいい話はあるの?」と少々マユツバものでした。しかし、著者の上原先生はこの分野ではエキスパート。しかも、国の予算がおりて、プラント建設の話が具体的に動いているのだから、これは本物です。この技術が日本だけでなく世界に広がっていけば(すでに世界各地でプラント建設が始まっています)、これからのあらゆる問題に解決の道筋がつけられるでしょう。たんにエネルギーの画期的な技術というだけでなく、世界平和をつくり出す技術だといっても過言ではありません。エネルギー問題というと、縁のない話だと敬遠してしまうアナタ、ぜひページをめくってみてください。イラストでわかりやすく、かつ深く、エネルギーのことがわかります!

読者さまの声

オールカラーで非常に分かりやすく勉強になっただけでなく、心に海洋エネルギーを貯蔵できた。(東京都・学生・女性・22歳)

易しく、心温かくなる本だった。環境を考えるのに良い本だと思った。(山梨県・会社員・女性・38歳)

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