生きているうちに。
慶應義塾大学特任准教授の座をあっさりと捨て、海外と日本を行き来しながら執筆活動中心の生活を送るジョン・キム先生の最新作は、なんと物語。編集者としてはじめて原稿を読んだときは、一気に読み終えたい気持ちと、読み終えるのが惜しい気持ちが交錯してしまいましたが、結局、一気に読んでしまいました(笑)。夢中になって読む、というよりは、味わいながら読む。そういう空気をまとった物語です。前に進むべきかどうか迷っているときに読むと、人生を変える一冊になるでしょう。