著者であるミュウミュウさんこと香椎美裕紀さんは、もう１０年近くも前からの知り合いである。出会った当時は、星占いやヒーリングの仕事を開業したばかりで、本人いわく「風呂なしアパートに一人暮らし」だった頃のこと。しかし、それから着実に活動の場を広げ、いまではすっかり人気ヒーラー、占星術師として活躍を続けている。
そんな彼女から、「運命のサイン」の話を聞いたのは、２年ほど前のことだと思う。おもしろい話ではあったが、本の企画としてはまだ固まりきっておらず、企画書を受け取りながら、しばらくは保留になっていた。それがあるとき、「事典」のようなつくりの本を、といわれ、それならいける！　と直感した。これまで数多くの講座、セミナーを行ってきた彼女の強みは、事例と体験をふんだんにもっていることである。これらをしっかりとまとめたら、絶対におもしろい本ができると思ったのだ。
短期間のうちに、これだけの原稿を執筆するのは、本当に大変だったと思うが、実話にもとづいた興味深い話がぎゅっとつまった内容の濃い本に仕上がった。
本書のもう１つの目玉は、デザインである。葉祥明さんの一連の本や『自分をえらんで生まれてきたよ』（いんやくりお著・小社刊）などを手がけた水崎真奈美さんのデザインに、緻密で美しい絵を描く挿絵画家の三村晴子さんのイラストが花を添え、可憐で趣のある本に仕上がった。
ぜひとも、一冊手元においていただければ、ときにあなたを励まし、背中を押してくれる人生のよきガイドブックになってくれるであろう。