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漫才で日本一に輝いた著者が初めて挑む、
懐かしくて苦しい「あの気持ち」を思い出す青春小説。
「不意をつかれた。うるっときた。不覚、と思ったらさらにひっくり返された」
「これは、沢山の人に、読んで、感じて、考えてもらいたい『売りたい』と思える小説でした。日常の小さな始まりで大きな塊になる、大切な出来事です」
など、はやくも全国の書店員さんから激賞の声、続々――。
「おまえ、自分に嘘ついて、やる気ないふりして、傷つかんようにしてるだけやんけ」
そこそこの進学校に通う高校2年生の清佐(きよすけ)は、ある日、同じ野球部のエースピッチャー・ベースに「100円」を貸す。
しかし、貸したはずの「100円」は返ってこず、直接言ってしまうことで「小さい奴と思われたくない」自尊心が邪魔して、清佐は悶々とする日々を過ごす。
そんなとき、ベースが女子にお金を返している姿を目撃し、「お金を返さない奴」ではないことを知る。なぜ、自分には返さないのか? そして「100円が返ってこない」ことによって、清佐の青春は坂を転げるように、思いも寄らぬ方向へと下っていく――。
一度は誰もがあの頃抱いた「暗くて、苦い内面」が精緻に描かれた、リアルな青春小説。
目次より
○残りのルーズリーフ
○ルーズリーフのその後
著者紹介
純文学に精通し、愛読書は三島由紀夫作品。
著書に『えてこでもわかる 笑い飯哲夫訳 般若心経』(ヨシモトブックス)、『ブッダも笑う仏教のはなし』(小社)などがある。
担当編集者より一言
主人公の清佐は、同級生に100円を貸したことから思いもよらぬトラブルに巻き込まれ、教室内での地位が下がっていきます。
嫌われないために道化を演じ、必死で気にしていないふりをする清佐。
それでも没落は止まることなく、想定していた「底」のさらに下へと転落していきます。
しかし、待ち受ける「意外すぎるラスト」には「泣いてしまった!」の声も。
懐かしい気持ちも味わえ、読むたびに読後感が変わる、そんな作品になったと思います。
じつは大の読書家の哲夫さん。三島由紀夫など、文豪達の作品を愛読している哲夫さんならではの心情描写は圧巻で、「わかるわかる!」と共感していただけること、間違いなしです。
読者さまの声
想像力、ユーモア、感動、青春時代の思い出、これらが頭の中で目まぐるしく入れ替わり、最後まで本に引き寄せられ、気付いたら読み終えていた。芸人ならではの感性の力もあり、非常に良い一冊だった。また哲夫さんの本を読みたい。(大阪府・会社員・男性・28歳)
“100円を貸した”というそれだけのことを、ここまでくり広げられる笑い飯哲夫さんの文章能力とセンスがすごかった。主人公にもいらだちながらも共感できた。(大阪府・会社員・女性・28歳)
まわりに気をつかって自分の気持ちを素直に伝えられないもどかしさに共感しました。最後のお母さんの言葉に救われ、号泣しました。清佐好きです。(兵庫県・会社員・女性・23歳)
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