清水未歩

清水未歩

営業部 課長

書店での売れ行きをいち早く察知し、次の一手を打っていく。東京都心、ビジネスの中心地での営業活動で養った現場感覚を研ぎ澄まし、ヒットの片鱗を逃さない。

血液型:O型
出身地:神奈川県
好きな食べ物:グリーンカレー
好きな家事:冷蔵庫の余り物で献立を考える
動物に例えるなら:ライオン(怒ると怖いから by娘)

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営業の仕事とは?

清水未歩

私は営業部で書店営業をしています。

営業部員の使命は、編集者が著者さんと二人三脚でつくった本を、書店にスムーズに届け、読者との出会いの場所をつくること。

売れていく「現場」をつくることです。

サンマーク出版には、現在16名の営業部員がいます。

都内に限らず、地方の6つの拠点で、現地採用の地元密着の営業部員が、数々のベストセラーを日本の津々浦々に広げています。

私の担当は、千代田区や中央区などの都心のビジネス街。オフィス街では、ビジネス書はもちろん、女性社員たちも多く、ソフトな本も売れます。

立地に合った本を提案し、注文をいただくのが仕事です。

本がよく売れる大型書店にしっかりと在庫を置いてもらうことはもちろんですが、同時に、「ある1店舗からブームを作る」ということも大事にしています。

なぜなら、1店舗での目覚ましい売れ行きがきっかけで、系列書店で展開が広がったり、近隣の別書店での売り上げが突然跳ね上がることもあります。

結果、1店舗でのヒットが、遠く離れたエリアに飛び火し、全国展開され、ベストセラーへと成長していくことも。

さまざまな販促物や売り場づくりの提案をしながら、私は、本が売れていく「現場」である書店さん全体を盛り上げたい、という思いで営業活動をしています。

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仕事のここが
おもしろい!

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ブームを作り出した成功事例のひとつが、小説『コーヒーが冷めないうちに』。

「小説を出したいんだけれど」と、企画段階で編集部の池田るり子に相談されたものの、経験のないジャンルの新規開拓は、書店の担当者への「初めまして」から始まることがほとんど。正直、勝算があるのかわかりませんでした。でもこの本は、担当編集と私を含め、他部署の複数のメンバーで構成された「コーヒーチーム」でいくつもの「仕掛け」をした結果、「小説はサンマーク出版には向かない」という社内の常識を覆すことに。85万部という大ヒットとなり、映画化までされました。

平積み(本棚に立てて置くのではなく、表紙全体が見える状態で広い面積で陳列すること)をしてくださる書店には、黒板チョークアート風のパネルとイーゼルの特別な販促ツールを提供しようと、チームでせっせと制作と発送にいそしんだのも楽しい記憶です。すると、展開してくれた東北地方のいくつかの書店で、通常では考えられないセールスが上がりました。すぐさま私たちは、その「異常値」の解明をすべく、書店さんの「生の声」を聞きに東北へと出向きました。

その後、地方で起こったブームを火付け役として、東京などの都市部でも大きな反響をいただくように。その結果、多くの書店の文芸書部門で1位にランクイン、「本屋大賞」にもノミネートされたのです。ヒット作の多くには、「違和感」や「異常値」がともなうような気がしています。

「なんでこの本、売れているんだろう」とか、「何かおかしい」といった、「ちょっとにおうぞ?」という感覚。これからもその感覚を大事にしたいと思っています。

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サンマーク出版だから
両立できた、
母親業と仕事との両立

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私には中1と小4の子どもがいますが、仕事を続けることができたのは周囲のフォローのおかげだと思います。

何より「小学3年生までは時短勤務が可能」という制度がありがたかった。

私の場合は11時~16時のコアタイムをしっかり働けばよいことになっていました。

取引先とはいつでも連絡をとれるようにし、いざというときに困ることがないよう、他の営業部員と細やかな情報共有をするというサポート体制で、チーム全体で営業活動をしています。

年8日の「スクールイベント休暇」は、ママさん社員と「有給が学校の参観日や保護者会でつぶれてしまう」と話していたことを、社長との面談時に伝えたことがきっかけで制度化されたものです。困ったことをすぐに解決しようと動いてくれる会社だと感じています。
基本的に土日は休みなので、子どもたちのクラブや習い事に参加でき、子どもたちの成長に思いっきり伴走できることも幸せです。

学生へのメッセージ

勉強だけが得意な人より、人間味ある人が多いのがサンマーク出版の特徴だと感じています。

私自身は、いつでも「声をかけやすい人」でいるよう心がけています。書店さんからの小さなご提案をいつも汲み取りたいし、社内でも「こんな企画をやりたいんだけど」とか「もっと効果的な販促ツールはないかな」とか、何かあったら真っ先に話してもらえる人でいたい。

だって「ひとりで悩んでいる時間」って、もったいないですよね。声を上げれば、何か見つかったり、改善されたりするのが、この会社のいいところ。世話好きな人が多いせいでしょうね。私自身も、誰かの声にすぐにこたえられる人でありたいと思っています。

「こんなことをしたい」という新しい提案をどんどん投げかけて、いい変化を起こしてくれる人が来てくれるのが楽しみです。声をかけあって、若い力を最大限に花咲かせるお手伝いができたら幸せです。

清水未歩
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